科目勉強方法

司法書士試験の勉強方法

~あと一歩の中上級者の方へ~

永井涼子

■科目勉強方法

□民法・・・資格予備校のテキスト・条文・判例・過去問を満遍なくミックス

民法を落とすと本当に厳しいので、一番時間をかけました。テキストについて、新講座や新刊が発売されるとすぐに買い替える人もいますが、それは絶対に避けた方がよいです。自分なりのルールでマーカーや書き込みをすると思うので、それは知識の定着化のための財産ですので。

勉強方法としては、「テキストを理解・暗記→過去問を解く→解説の条文・判例を必ず確認」この繰り返し。よく似た制度、例えば、○占有改定の可否、○動産・不動産先取特権の順位比較、○債務の絶対効・相対効の比較などは、自分で図表をアレンジして作成していました。

□会社法・商業登記法・・・資格予備校のテキスト・過去問

会社法改正があり、過去問数が少なく、条文構成も複雑でわかりにくいので、テキスト重視でした。効率を考えると、手続法と実体法を区別することなく、一体として理解・暗記していく方法がおすすめです。また、役員や機関、株式等は、記述で出題されることも想定しながらやると、とても効率的です。

□不動産登記法・・・過去問(テキストは過去問の補充)

不登法は改正もほぼなく、過去問が充実しているうえに、暗記が必要なので、過去問をベースとし、同時に記述の雛形・添付書面も確認するようにしていました。

テキストには、まとまった図表があるので(例えば、○農地法許可の要否

□マイナー科目・・・過去問(テキストは過去問の補充)

マイナー科目をじっくりやる時間は無いと思いますので、過去問オンリーと決めていました。午前の憲法・刑法は、解説の判例を読書するように、午後の民訴3兄弟は理解することもあきらめてとにかく暗記暗記、供託・書士法は頻出論点のみと割り切っていました。

□記述・・・択一の勉強とセット、答練や模試を活用

記述の過去問は一切せず、択一の論点を記述に置き換える癖をつけていました。気になる登記事項を過去問にメモしたり、添付書面を口ずさんだり。ただ、不登法は雛形の暗記が最低条件なので、とにかく何度も書いた記憶があります。

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はじめに

2年連続総合落ちの経験

科目勉強方法

答練・模試の活用方法

最後に